バイロンヨガセンターでの50時間/6日間の陰ヨガ講師育成コースが終了した。
名目上は、晴れて陰ヨガ講師となった訳だが、名ばかりにならないように学び続けなければと身が引き締まった。
なぜなら、奥が深い。
前のブログに書いたように、ゆっくり行うヨガよりも、動きが多いヴィンヤサのようなヨガが好きでよく練習をしている。
陰ヨガやリストラティブヨガは疲れた時にするくらい。
コースを終えて、今までしていた陰ヨガは何だったのか?と思うほど、理解していなかったことがわかった。
陰ヨガにあるバナナポーズ。変な名前だな、程度の理解度。笑
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陰ヨガを学ぶ上で根幹となる、世の中の陰陽の関係、中医五行、身体の経絡、気の関係など奥が深すぎたのと同時に、難しくもあった。
それを英語でとなると、更に難易度が上がるので、前日の予習は必須で夜なべの日々だった。
シークエンスやポーズのことよりも、陰ヨガの概念が中心のコース構造だったから、こんなに長く感じた6日間は久々。
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このクラスを担当したMaritaという先生。
良い先生だよと噂では聞いていたけど、実際に受けてみて個人的にとても好きな先生だった。
昨年中は、世界中をヨガして周っていた先生だから、久々に陰ヨガコースに帰ってきたという感じ。
この先生だから受けに来たという生徒もいた。
とても優しく、差別的な目もない本当のヨギーだった。
内臓部の講義なんて日本語でもわかるか不安だけど、それでもMaritaの講義は理解度が高かった。
私の経験だけで言うと、日本のみで活動している人気の先生はだいたい指導が厳しかった。
でも、こちらの先生は、人気であればあるほど優しく寛大な気がしている。
私が身体の構造について、英単語が難しく四苦八苦していたのも気づいていただろう。
最後、Maritaから修了書をもらって、よく頑張ったねと
息が止まるくらいぎゅーーーとハグしてくれたけど、それに救われた。
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ほぼ全員がヨガ講師というクラスメイトからの学びも多かった。
真っ白な白髪でピンクの可愛いリップを塗る、素敵な初老のクラスメイト。
手先まで綺麗なネイルが施され、話し方はとってもエレガント。
ウィットに富んだジョークが得意で周りをいつも和ます。
こんな年の取り方をしたいと思わせる人だった。
一見、SNSだけを見ると人気のキラキラヨガインストラクター。
授業中、先生やクラスメイトの話を聞く姿勢が、どんな時でも人を敬い優しい目を向ける人だった。
つまらないことは気にせず、さっぱりとしていた。
的確な質問を投げかけるし、目はいつも真剣。
人気の理由はここにありと納得した。
カイロプラクティックや中国医学を専門とし、膨大な知識量を持つおじさまもいた。
陰ヨガは、身体の中に流れる「経絡」や「気」から学ばないと教えられない分野だが、
それを専門とするそのおじさまは、絶妙なタイミングで先生が説明した言葉に補足しクラスメイトに見解と知識を与える。
全く嫌味がなく、先生もクラスメイトもそのおじさまの話を聞くのが大好きだった。
プロフェッショナルとはこういうことかと学ばせてもらった。
ヨガの講義だから机と椅子はなく、床に座って先生の話を聞くわけだが、テレビ見てるのか?と思うほどのだらーんとした姿勢は、相変わらず外国だなと思ったけど笑、それを置いておいても、興味深く学ぶことができた。
いろんな人がいたけれど、共通点は皆んなヨギーということ。
本気でヨガを学んでいる/教えている人の心の在り方は、人として好きだなといつも思う。
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体が硬い柔らかいも関係なく、パフォーマンスでもない。
おしゃれなものでもないし、エクササイズでもない。
ヨガを勉強すればするほど、日々の生活で必要不可欠になってしまう。
陰ヨガコースを通して、そんなヨガの魅力にまた取り憑かれてしまったのだった。
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